薬剤に関するQ&A
土の役割は何ですか?
植物を育てる時、土に種をまいたり苗を植えたりすることは当然のことのように思っていませんか?。しかし、実際は土が無くても植物は育てることができます。現に、農家ではトマト、イチゴやバラなど多くの作物が土を使用しないで栽培されています(養液栽培と称する)。といっても、これは土の役割を人間が代わりに面倒をみることが前提であり、土での栽培に比べると多大な労力と細心の注意が必要です。植物は土で育てるのが基本であり、植物にとって土は様々な役割を果たしています。
農薬って何ですか?
人間をはじめ、生きている生物は病気にかかったり、ケガをしたりします。植物も生きている以上、病気にかかったり、害虫に食べられたりします。我々人間の薬が医薬品であり、植物の薬が農薬ということになります。
天敵も農薬になるのですか?
植物を加害する病害虫を退治する目的で販売するものは、薬剤に限らず、天敵でも、食品でも農薬の登録を取ることが義務付けられています。現に、ハダニを食べるカブリダニ、コナジラミに寄生して退治するコバチ類、コガネムシの幼虫を退治するセンチュウなども農薬として販売されています。
どんな種類の害虫がいますか?
1. 植物を食べたり、汁を吸ったりして被害を及ぼす害虫(農業害虫。)
2. 植物に被害は及ぼさないが不快な感じを与える虫(不快害虫。アリ、ワラジムシ、ヤスデ、ゲジなど)
3. シロアリやキクイムシなど木材を加害する害虫(木材害虫)
4. 蚊、ハエ、ゴキブリなど人間に被害を及ぼす害虫(衛生害虫)防除薬剤は薬事法により登録されます。
2. 植物に被害は及ぼさないが不快な感じを与える虫(不快害虫。アリ、ワラジムシ、ヤスデ、ゲジなど)
3. シロアリやキクイムシなど木材を加害する害虫(木材害虫)
4. 蚊、ハエ、ゴキブリなど人間に被害を及ぼす害虫(衛生害虫)防除薬剤は薬事法により登録されます。
ラベル(説明書)の見方を教えてください。
薬剤のラベルや説明書には法律によって義務付けられた注意事項が記載されています。読むのが面倒だったり、いつも使用している薬剤だからといって、読まずに薬剤を使用してはいけません。重要な記載があるので使用の際には必ず読んでください。
水に薄めた薬剤は取り置きできないのですか?
薬剤は水に薄めたときから除々に分解がはじまります(加水分解)。分解の程度は薬剤によって異なり、比較的速く分解するものからゆっくり分解するものまで様々です。一般的には水に薄めた液はその日の内に使い切るのが原則です。散布の都度必要な分だけを薄めて使用してください。
農薬使用基準って何ですか?
農薬を散布した野菜や果樹などを食べても大丈夫なの?と思うかもしれません。野菜や果樹などの作物は我々人間が毎日食べる物です。そのため、散布した野菜や果樹を食べることによって身体に絶対影響が出ないことが、農薬が使用できる条件といっても過言ではありません。農薬は、農林水産省が定める農薬取締法に基づき、現時点で考え得る様々な毒性試験などを行ない、その結果を元に各種の条件を考慮し、散布時期や散布回数などの安全使用基準を定めます。つまり、農薬使用基準を守って農薬を使用すれば、野菜などに影響はないということです。これらの農薬使用基準は商品のラベルや説明書に「使用回数」や「使用時期」などとして記載されています。
使用期限はありますか?
製品説明に記載している保管方法で保管下されば、長期的に問題なく使用出来ます。